トイレの水位低下とコポコポ音がする!配管のプロが教える対処法

トイレの水位が低くなり、同時にコポコポという不思議な音が聞こえる。これは、多くの家庭で経験する悩みの種です。私は30年以上にわたり配管工として働いてきましたが、この問題に関する相談は絶えません。今回は、私の経験に基づいて、この問題の原因と効果的な対処法についてお話しします。まず、水位の低下とコポコポ音が同時に起こる主な原因は、配管システムのバランスの崩れです。トイレの配管は、水と空気の絶妙なバランスの上に成り立っています。このバランスが崩れると、様々な問題が発生します。水位が低くなる原因としては、主に以下の3つが考えられます。1つ目は、タンク内のフロート弁の調整不良です。フロート弁はタンク内の水位を制御する重要な部品で、これが正しく機能していないと、タンクに十分な水が溜まらず、結果としてボウルの水位も低くなります。2つ目は、タンク内や配管のどこかで水漏れが起きている可能性です。3つ目は、配管の詰まりです。部分的な詰まりによって、水の流れが妨げられることがあります。一方、コポコポ音の原因は主に空気の動きによるものです。水位が低くなると、配管内の空気のバランスが崩れ、空気が管を通って上がってくる際に音を立てます。また、ベントパイプ(通気管)が詰まっていたり、適切に機能していない場合も同様の症状が現れます。これらの問題に対する対処法をいくつか紹介します。まず、最も簡単なのはフロート弁の調整です。タンク内のフロート弁を少し上げることで、水位を適切なレベルまで上げることができる場合があります。これは、ほとんどの場合、特別な道具を必要とせず、自分で行うことができます。次に、水漏れのチェックです。タンク内に食紅を数滴垂らし、ボウルの水が着色されるかどうかを確認します。着色された場合は、タンクとボウルの間で水漏れが起きている可能性があります。配管の詰まりに関しては、市販の詰まり取り剤を使用するか、プランジャーで吸引を試みることができます。ただし、これらの方法で改善が見られない場合は、専門家に相談することをお勧めします。ベントパイプの問題は、一般の方が対処するのは難しいため、プロの手を借りるのが賢明です。ベントパイプは屋根まで伸びている場合が多く、その点検や修理には専門的な知識と技術が必要となります。

投稿者 HAATIdldG1jg