トイレの水を流したら、水位が異常に上昇し、汚水が便器から溢れ出す…想像するだけでもゾッとするトイレの逆流は、誰にでも起こりうる緊急事態です。この記事では、もしトイレが逆流してしまった場合に、パニックにならずに冷静に対応するための緊急対応手順と、逆流の原因別に自分でできる対処法を詳しく解説します。さらに、専門業者に依頼すべきケースや、日頃からできる予防策もご紹介。この記事を読めば、万が一の事態にも落ち着いて対処し、被害を最小限に抑えることができるでしょう。 まず、トイレが逆流してしまった場合の緊急対応手順について説明します。最初に、これ以上の汚水が溢れ出すのを防ぐために、止水栓を閉めましょう。止水栓は、トイレのタンクの近くにあることが多いですが、場所が分からない場合は、水道メーターの元栓を閉めることで、家全体の水の供給を止めることができます。次に、溢れ出した汚水は、雑菌や悪臭を含んでいるため、速やかに処理しましょう。ゴム手袋とマスクを着用し、使い捨ての雑巾やペーパータオルで汚水を拭き取ります。拭き取った雑巾やペーパータオルは、ビニール袋に入れて密閉して廃棄します。最後に、換気を良くするために、窓を開けたり、換気扇を回したりしましょう。汚水による悪臭を室内に充満させないことが重要です。 次に、トイレの逆流の原因別に、自分でできる対処法を解説します。最も多い原因の一つは、トイレットペーパーの大量投入による詰まりです。特に、節水型のトイレは、一度に大量のトイレットペーパーを流すと、詰まりやすいため注意が必要です。この場合は、ラバーカップ（スッポン）を使って詰まりを解消することができます。ラバーカップを排水口に密着させ、勢いよく押し引きすることで、排水管内の詰まりを解消することができます。また、市販のトイレ用洗剤を使用することも効果的です。トイレ用洗剤を排水口に投入し、しばらく時間をおいてから水を流すことで、詰まりを解消することができます。
