地中の水道管から水漏れが発生している疑いがある場合、専門業者に依頼して水漏れ調査を行うのが一般的ですが、「自分で水漏れ箇所を特定できないだろうか?」と考える方もいるかもしれません。この記事では、自分でできる範囲の調査方法と、プロが使用する探知技術について詳しく解説し、自分で調査するべきか、プロに依頼するべきか判断するための情報を提供します。 まず、自分でできる範囲の調査方法について説明します。最も簡単な方法は、音聴調査です。静かな時間帯に、水道メーターの近くや、水道管が埋設されていると思われる場所で、耳を澄ませて水漏れの音を聞いてみます。「シュー」という音や、「ポタポタ」という音が聞こえる場合は、水漏れが発生している可能性があります。ただし、地中の音は聞こえにくいため、注意深く耳を澄ませる必要があります。 次に、目視調査です。庭や地面にいつも湿っている場所がないか確認します。水漏れが発生している場所の近くの地面は、常に湿っていたり、水溜りができていたりすることがあります。また、壁や地面に不自然なシミや変色がないか確認します。 しかし、これらの方法は、あくまで水漏れの可能性を判断するためのものであり、水漏れ箇所を特定することは困難です。地中の水漏れ箇所を特定するためには、専門的な知識と技術、そして専用の機材が必要となります。 プロが使用する探知技術としては、音聴調査、漏水探知機、サーモグラフィーなどがあります。音聴調査は、専門の聴音器を使用して、地中の水漏れ音を詳細に分析する方法です。熟練した技術者が、わずかな音の違いを聞き分け、水漏れ箇所を特定します。漏水探知機は、地面に設置したセンサーで、水漏れによって発生する振動を感知する方法です。広範囲を効率的に調査することができます。サーモグラフィーは、地表面の温度を測定し、温度差から水漏れ箇所を特定する方法です。地中の温度変化を可視化することができるため、目視では確認できない水漏れも発見することができます。 これらの技術を組み合わせることで、プロは、地中の水漏れ箇所を高い精度で特定することができます。自分で調査するよりも、時間と手間をかけずに、確実に水漏れ箇所を特定できるというメリットがあります。