トイレリフォームというと、便器の交換が中心と考えがちですが、実は「内装」もトイレ空間の快適性や印象を大きく左右する重要な要素です。壁紙や床材、照明などを変えるだけで、トイレは驚くほど明るく、清潔で、居心地の良い空間に生まれ変わります。トイレの内装リフォームで考慮すべきポイントを見ていきましょう。まず、**壁紙(クロス)**です。壁紙は、トイレの面積の大部分を占めるため、空間の雰囲気を決定づける重要なアイテムです。明るい色の壁紙は空間を広く見せる効果があり、清潔感もアップします。柄物の壁紙やアクセントクロスを一面だけに取り入れると、おしゃれで個性的な空間を演出できます。機能性壁紙もおすすめです。消臭効果のある壁紙、抗菌・抗ウイルス効果のある壁紙、汚れがつきにくく掃除がしやすい壁紙など、トイレ特有の悩みに対応した様々な種類があります。次に、床材です。トイレの床は、水や尿が飛び散りやすく、汚れやすいため、掃除のしやすさと耐久性が求められます。一般的に多く使われるのは、クッションフロアです。耐水性があり、汚れも拭き取りやすく、比較的安価で施工も容易です。様々な色や柄があるため、デザインの選択肢も豊富です。その他、フローリング調の塩ビタイルや、本物のタイルなども選択肢としてありますが、コストや施工性を考慮する必要があります。照明も、トイレ空間の印象を大きく変えます。明るく清潔感のある照明は、トイレを快適な空間にします。電球色の温かみのある光はリラックス効果があり、昼白色の爽やかな光は清潔感を演出します。人感センサー付きの照明にすれば、スイッチを操作する手間が省け、消し忘れも防げます。間接照明を取り入れると、おしゃれで落ち着いた雰囲気を醸し出すことも可能です。その他、収納も内装の一部として考えられます。トイレットペーパーや掃除用品などをすっきりと収納できる吊戸棚や埋め込み収納、カウンターなどを設けることで、空間が整理され、使い勝手も向上します。これらの内装材の色や素材、デザインをトータルでコーディネートすることで、自分好みで快適なトイレ空間を実現しましょう。