トイレリフォームと一口に言っても、その内容は様々です。便器を交換するだけの簡単なものから、内装全体を一新したり、間取りを変更したりする大掛かりなものまで、目的や予算に応じて選ぶことができます。代表的なトイレリフォームの種類と、それぞれの特徴を見ていきましょう。1. 便器の交換: 最も手軽で一般的なリフォームです。古い便器を新しいものに交換するだけで、見た目や機能性が大きく向上します。最近の便器は、節水性能が高いもの、掃除がしやすいもの、自動開閉や自動洗浄といった高機能なものが主流です。便器の種類(組み合わせ便器、一体型トイレ、タンクレストイレなど)によって、費用や特徴が異なります。2. 内装リフォーム: 壁紙(クロス)や床材(クッションフロア、フローリング、タイルなど)を張り替えることで、トイレ空間の雰囲気を一新できます。汚れが目立ってきた、イメージチェンジしたい、といった場合に効果的です。消臭効果や抗菌効果のある壁紙や、掃除のしやすい床材を選ぶと、より快適な空間になります。3. 和式トイレから洋式トイレへのリフォーム: 高齢者や足腰の弱い方にとって、和式トイレは負担が大きいため、洋式トイレへのリフォームは非常にニーズが高いです。床や壁の解体・造作工事、給排水管工事などが必要となるため、便器交換のみの場合よりも費用と期間がかかりますが、使いやすさと安全性が格段に向上します。4. 手洗器の新設・交換: トイレ内に手洗器がない場合や、既存の手洗器が古くなった場合に、新設または交換を行います。独立した手洗器を設置するスペースがない場合は、タンクの上に手洗い機能が付いた便器を選んだり、コンパクトなコーナー手洗器を設置したりする方法もあります。5. 収納スペースの増設: トイレットペーパーや掃除用品などをすっきりと収納するために、吊戸棚や埋め込み収納、カウンター収納などを設置します。空間を有効活用し、見た目も美しくなります。6. バリアフリーリフォーム: 高齢者や身体の不自由な方が安全に使えるように、手すりの設置、段差の解消、引き戸への変更などを行います。介護保険の住宅改修費支給制度を利用できる場合もあります。これらのリフォームは、単独で行うことも、組み合わせて行うことも可能です。自分の希望や予算、そして現在のトイレの問題点を考慮し、最適なリフォームプランを検討しましょう。
トイレリフォームの種類とそれぞれの特徴